M02 · B
末席の晩餐
長いテーブルの端に座るあなたへ
暴雨郵便局へようこそ。この手紙は象牙色の真珠光沢紙に、蠟燭の灯りの下の刃のように細く鋭い彫版の題字を刻んでいます。余白には暗い色のアイリス、脚つきのグラス、切ったばかりの柑橘が数切れ。長いテーブルの奥には、蠟燭が忘れていった影が一つ。1929年の晩餐で、最後の一皿はなかなか届きません。
封筒には、リルケの一行を忍ばせました。「美とは、恐ろしいものの始まりにほかならない。私たちはそれを、かろうじて耐えているにすぎない。」——ライナー・マリア・リルケ『ドゥイノの悲歌』(1923年)
末席は、いちばんいい席です。灯りからいちばん遠く、静けさにいちばん近い。乾杯も返事も、急がなくて大丈夫。話したくなったら、雨がペンを濡らしてくれます。
あなたの椅子を空けて
暴雨郵便局
1929年・嵐の前の夜
追伸 グラスは、わざと空にしてあります。あなたが言いたいことのために。