暴雨郵便局

E16 · A

朔の月の手記

朔日の夜に訪れた客人へ

暴雨郵便局へようこそ。この手紙は、どの王朝の頃とも言い切れない小さな町で、月の初めの夜に書かれました。月は顔を見せず、酒屋の軒下に灯りが吊るされています。封筒は乳白色の竹繊維紙で、黒いペンの筆跡は長いかすれを引いて走り、朱色の木版の酒屋の看板の印が隅に押され、そばには翡翠色の庭の線画、黄土色の帳簿札、そして軽く結ばれた一本の布紐があります。

荘子は、短い命と長い命を比べてこう語りました。「朝に生まれる茸は晦日と朔日を知らず、夏の蝉は春と秋を知らない。」——荘子『逍遥遊』(戦国時代)

一朝で終わる茸は、ひと月の頭と尻尾を見ることがありません。私たちは、あなたに日々を丸ごと数えてほしいのです。今日は朔日、帳簿は新しい頁へ。何年かは知らなくてもいいのです。ただ書いてください。インクは雨が乾かしてくれます。

月は暗くとも、灯は消えず

暴雨郵便局

年代未詳・朔日の夜

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