暴雨郵便局

E31 · B

雪のなかの汽笛

雪のなかで列車を待つあなたへ

機関車が雪原で汽笛を鳴らし、その音は松林を渡って、積もった雪に吸い込まれていきます。この手紙は、1913年11月、中央ヨーロッパの冬の鉄道から届きました。封筒は象牙色の亜麻布。題字は彫り込むような筆記体で、青みがかった灰色の機関車と雪を載せた松が、細部まで緻密にエッチングされています。ワイン色の荷物札、ユーゲントシュティールの細い縁飾り、緑色の小さな車掌の切符。

同じ年、あるオーストリアの詩人は、冬の夕べをこう書きました。「雪が窓に降りかかり、夕べの鐘が長く鳴るとき、多くの人に食卓の用意が整い、家はきちんと整えられている。」——ゲオルク・トラークル『冬の夕べ』(1913年)

汽笛が鳴るのは、前方に誰かがいるということ。ようこそ、ちょうどいいところに来てくださいました。食卓は整い、郵便局の灯りもともっています。どうぞ座って、ゆっくり読んで、読み終えたら書いてください。

あなたを待つ灯りがありますように

暴雨郵便局

1913年11月・中欧の鉄道

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