暴雨郵便局

M02 · A

やさしい夜への招待

今宵お招きしたあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。これは晩餐への招待状です。ワイン色の厚い紙に、長い筆の尾を引く飾り文字の英語が並び、真ん中には漆のように黒く光る丸い印。両側にはシャンパンゴールドの幕が垂れ、その裾にバラの彫版が咲き、橙色の舞台の光が一筋、紙面を斜めに横切っています。1929年、嵐の前の夜。すべてはまだ、やさしいままです。

こんな夜のために、ある詩人は二行を残しました。「もうあなたのそばにいる。夜はこんなにもやさしい。月の女王は、きっと玉座についているのだろう。」——ジョン・キーツ『ナイチンゲールに寄せるオード』(1819年)

この紙を、入場の証だと思ってください。灯りはあなたのために点っていて、雨はまだ遠く、急ぎません。書きたくなったら、いつでも私たちに手渡してください。

お待ちしております

暴雨郵便局

1929年・嵐の前の夜

ホームに戻るすべての手紙