暴雨郵便局

M05S · C

書かれていない軌道

まだペンを取らないあなたへ

暴雨郵便局へようこそ。この手紙は、耳のざらついたクリーム色の紙に、大きなイタリックのセリフ体の題字を据えています。星の軌跡のように細い線です。紙には、密で精巧な星図の小景、スレートブルーの円形の観測ダイヤル、プラム色のインクの手書き、真鍮の小さなクリップ。余白には、索引のラベルが何枚か貼られています。軌道はまだ書き終えられていません。残りはあなたのために空けてあります。

エマソンは、一つの円についてこう書きました。「人の一生は、自ら広がっていく円である。目に見えないほど小さな環から出発して、四方へ駆け出し、さらに新しい、さらに大きな円をつくり、それは果てしなく続く。」——ラルフ・ウォルドー・エマソン『円』(1841年)

軌道は、たどることで生まれます。あなたが書く最初の一行が、その出発点です。ゆっくり書いて、書き損じてもかまいません。雨がインクをにじませて、新しい円にしてくれます。

余白をあなたのために

暴雨郵便局

年代不詳・資料室

ホームに戻るすべての手紙