M12 · B
冬の原野をこえて
冬の原野を渡っていくあなたへ
暴雨郵便局へようこそ。1920年の暮れ、東の田舎から。繊維の粗いクリーム色の紙の頭に、背の高い手書きの墨文字の題字が立ち、その下には青緑の草の茎と冬の地平線が、細い針で刻んだように描かれています。一角には深い緑のショール柄が織り込まれ、黄土色の小さな小包票と、赤い丸の私印が添えられています。
ある詩人は、雪の夜の原野に八行の詩を残しました。「なんと不思議な絵だろう、どれほど私になじみ深いことか。白い平野、満ちた月、高い空の光、輝く雪、そして遠くの橇のひとりきりの走り。」——アファナーシー・フェート『不思議な絵』(1842年)
冬の原野はとても空っぽで、小さな音もすぐ近くに聞こえます。渡るのは遅くてもかまいません。ここの手紙もゆっくりです。遠くを旅する人と、ここで手紙を書く人は、もしかすると同じ月の下にいるのかもしれません。
橇の道が穏やかでありますように
暴雨郵便局
1920年末・ドン川流域